「一等賞」「一番になる」と聞くと、少し力んでしまうかもしれません。
速さ、正確さ、成績の良さ。 私たちはいつの間にか、「誰よりも優れていること」を無意識のうちに目標にしてしまいます。
私も子どもの頃、スポーツで1位になった時、誇らしい気持ちと同時に、優越感に浸っていたのを覚えています。
勝つこと=自分の価値、そう思っていた時期がありました。
📌 心に響いた「勝ち」の新しい視点
そんな時、読み進めていた長松茂久さんの著書『喜ばれる人になりなさい』の中に、ハッとする言葉を見つけました。
- 「一等賞は誰かを助けるためにある」
「え、どういうことだろう?」
最初はそう思いました。一等賞は、自分の努力が報われたもの。 それが、どうして誰かを助けることと結びつくんだろう?
その答えを探すうちに、私たちが当たり前だと思っていた「勝ち負け」の世界が、とても優しく温かい意味を帯びて見えてきました。
🎮 ゲームや日常から見えた「先に進む人の役割」
「一等賞は誰かを助けるため」
この言葉を、私なりに深く考えてみました。
すると、以前熱中していたゲームの経験が頭をよぎりました。
そのゲームでもランキングがあり、上位を目指して努力しました。
🧠 ランキング上位で気づいた「教える役割」
自分が少しずつ上位に位置するようになった時、ある変化が起きたんです。
- **「どうしたら勝てるんですか?」**という質問をよく受けるようになった。
- **「攻略法を教えてほしい」**と頼られることが増えた。
それに対して、「こうした方がいいよ」「ここは苦手だよ」と、自分の経験と考え方を、一生懸命、惜しみなく話しました。
その時、気づいたことがあります。
✅ 目標を達成すること、上位にいることは、
道のりを示す「道しるべ」になる、ということです。
自分が通って泥だらけになった道、乗り越えたつまずきの経験こそが、これから頑張る誰かのための宝物になる。
「先にたどり着いた人」として、今、頑張っている人の手を引いてあげることができるんだ、と。
⚖️ 苦しい経験も「温かい手」に変わる
この視点は、ゲームだけでなく、私たちの日常の苦しみや困難にも当てはまるように感じます。
例えば、病気の治療。
私の会社の同僚が、病気を公表し、治療の過程をシェアしてくれました。
- 「もし同じ病気で不安な人がいたら、助けになりたい」
その理由を聞いた時、胸が熱くなりました。
先に大変な道のりを歩んだ人の言葉、具体的な体験談は、今まさに不安の波に揺られている人にとって、何よりも力強い光になります。
先に何かを経験することは、**「誰かのための優しい手」**を差し伸べられる力を、自分の中に育んでいるのかもしれません。
🧗 困難な山を登りきった人が持つ「優しさ」
達成や成功は、誰にも開拓されていない困難な山を登るようなものです。
草木が生い茂り、どこへ向かえばいいか分からない**「不安の道」**。
それを一歩一歩、必死に、時には涙を流しながら登りきり、頂上に立った時、
「ああ、よくここまで頑張ったね」
と、自分自身を抱きしめるような達成感に満たされるでしょう。
📌 頂上から贈る「大丈夫だよ」のメッセージ
しかし、それだけではありません。頂上からは、**「これから登ってくる人たち」**の姿が遠くに見えます。
そして、そっと語りかけることができるんです。
- 「私が通ったこの道は、大丈夫だよ」
- 「ここから登れば、ここに来れるよ」
- 「もし迷ったら、私の経験がヒントになるかもしれない」
勝ち負けや一番は、誰かの優劣を決めるものではないのかもしれません。
それは、**「後から来る人が、迷わず、少しでも楽にたどり着けるように、道を整える役割」**なのかもしれない。
✅ あなたの「頑張り」は誰かの道しるべ
もし、あなたが今、自分に自信が持てず、頑張っていることの意味を見失いそうになっているなら、このことを思い出してください。
あなたが今、悩みながら、苦しみながら乗り越えようとしていることは、すべて未来の誰かへの**「優しい道しるべ」**になります。
- あなたが努力した過程
- あなたがつまずいた経験と立ち直り方
- あなたが見つけた独自の考え方
これらすべてが、誰かの背中を、そっと、温かく押す力になるのです。
このブログや音声配信も、私の小さな気づきや考え方が、誰かにとっての**「一歩踏み出すきっかけ」**になれば、と願って続けています。
勝ち負けの裏側には、誰かを助けられる優しさと強さが、いつも一緒に備わっている。
そう考えると、私たちが日々を一生懸命生きることの意味が、さらに温かく、尊いものに変わっていく気がします。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
あなたの明日が、今日より少しでも幸せでありますように。
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