あなたは、お金のことを考えると胸がモヤモヤしませんか?
「もっと稼ぎたい」
「貯金が足りない」
「将来が不安…」
そんな思いを抱えている人は多いのではないでしょうか?
最近、私もお金のことで悩んでるんだ。
どうしたらもっと稼げるんだろうって
そうなんだね!
でも、ちょっと考えてみて
そもそも、お金って何のためにあるのかな?
それ、私も考えたことがある。
お金があれば幸せになれると思ってたけど、実際はどうなの?
田内学さんの『きみのお金は誰のため』は、そんな根本的な問いから始まる
新しい「お金の教科書」です。
この本を読めば、お金に対する見方が180度変わるかもしれません。
引用:Amazon
本書の特徴:お金の本質を知り、幸せになるための指南書
この本の最大の特徴は、「お金」を単なる数字や物質としてではなく、
人と人とをつなぐ「関係性」として捉えている点です。
関係性?どういうこと?
著者の田内さんは、経済学者でありながら、哲学的な視点からお金の本質に迫ります。
お金を稼ぐことや貯めることだけに焦点を当てるのではなく、
「お金を使うこと」の意味や価値
に重きを置いているのも、この本ならではの視点です。
この本の面白い所は、
お金を全くの別視点から見ていることなんだ。
本書から学べる5つの重要ポイント
①お金は「関係性」である
田内さんは、お金を単なる物質や数字ではなく、人と人とをつなぐ「関係性」だと定義します。
例えば、あなたがコーヒーショップでコーヒーを買うとき、そのお金は店員さんの給料になり、コーヒー豆を育てた農家さんの収入になります。つまり、お金を使うことで、あなたは様々な人々とつながっているのです。 この視点を持つことで、お金の使い方が変わってきます。
「このお金は誰のためになるのか?」
と考えることで、より意識的にお金を使えるようになるでしょう。
②「幸せ」を定義することの重要性
お金と幸せの関係について、田内さんは興味深い指摘をしています。
「幸せ」の定義が人それぞれ違うのに、なぜか皆が同じように
「お金=幸せ」と思い込んでいる
というのです。
あなたにとっての「幸せ」は何でしょうか?
家族との時間?
趣味に打ち込むこと?
社会貢献?
自分の「幸せ」を明確に定義することで、本当に必要なお金の額や使い方が見えてくるはずです。
③「使うこと」にこそ価値がある
多くの人は「お金を稼ぐこと」や「貯めること」に注目しがちです。
しかし、田内さんは
「お金を使うこと」にこそ価値がある
と主張します。
例えば、1万円を貯金箱に入れたままにするのと、その1万円で友人と美味しい食事を楽しむのとでは、どちらが価値があるでしょうか?
後者の方が、思い出という形で価値が残り、人間関係も深まります。 もちろん、これは「無計画に使え」という意味ではありません。むしろ、「どう使うか」を慎重に考えることの重要性を説いているのです。
④「お金の循環」を意識する
田内さんは、お金を「循環するもの」として捉えることの重要性を説いています。
あなたが使ったお金は、誰かの収入になり、その人がまた別の誰かにお金を使う…というように、お金は社会の中で循環しています。 この「循環」を意識することで、お金の使い方が変わってきます。例えば、地域の小さなお店で買い物をすることで、その地域の経済を潤すことができます。
「お金の循環」を考えることで、自分の消費行動が社会に与える影響を意識できるようになるのです。
⑤「与える」ことの喜び
「与える」ことの喜びについても、田内さんは深く掘り下げています。
寄付やボランティアなど、見返りを求めずにお金や時間を使うことで、実は自分自身も幸せになれるというのです。 実際、心理学の研究でも、他人のために使ったお金の方が、自分のために使ったお金よりも幸福度が高まることが分かっています。
「与える」ことを通じて、お金の新しい価値を見出すことができるでしょう。
【本書から得られる期待できる効果】
- お金への不安や焦りが軽減される
- 消費行動がより意識的になり無駄遣いが減少
- お金との関係性について深く理解できる
- 幸せとは何か、自分自身について再評価できる
- 他者への貢献意識が高まり、人間関係も豊かになる
具体的な実践方法
では、これらの考え方を日常生活でどう活かせばいいのでしょうか?
具体的な実践方法も紹介されています。
- 支出を「誰のため」で分類する
毎月のお支出を、「自分」「家族」「社会」といったカテゴリーに分けてみましょう。これによって、自分のお金の使い方について新たな発見を見つけやすくなります。 - 「幸せリスト」を作成する
自分にとって大切な「幸せ」をリストアップしてみましょう。それぞれ実現するためにはどれくらいのお金が必要なのか考えてみましょう。 - 地域のお店を利用する
地元のお店で買い物することで、その地域経済への貢献になります。大手チェーン店ではなく、小さなお店で買い物してみましょう。 - 「与える」体験
毎月収入から一定割合(例えば1%)を寄付してみたり、ボランティア活動に参加してみたりしましょう。他者への貢献から得られる喜びは大きいです。 - 「お金の物語」を考える
買い物時、そのお金がどんな物語を生むか想像してみましょう。フェアトレード商品など、自分のお金で他者を助ける選択肢もありますよね。
読者の感想
この本を読んで、お金の真実と本当に大切なものは何なのかということに気づきました。世の中の格差や犯罪の問題も、お金が絡んでいることが多いですよね。でも、単純にお金を増やせば解決するわけでもないし、かといってお金をなくせば全てが解決するわけでもない。そんな中で、この本を読んで、お金の正体や本当の価値、大切なものが何なのかが少し分かった気がします。
特に印象に残ったのは、働くことの意味です。
お金を稼ぐだけが働くことではなく、誰かのために何かをすることも立派な「働く」ことだと気づきました。専業主婦や農家さん、お金を受け取らずに働いている人たちも、誰かのために価値を生み出しているんですよね。
また、お金の奴隷になってしまうことの危険性も感じました。本当に大切なものは何なのか、それは今だけでなく、過去から未来へとつながっていくものなんだと。自分の子供たちにも、このお金に対する考え方を伝えていきたいと思います。
最後に、この本はストーリー性もあって、読みながら涙が出る場面もありました。
お金について深く考えるきっかけをくれた、とても良い本だと思います。
まとめ:お金の本質を知り、幸せな人生を送ろう
『きみのお金は誰のため』は、お金の本質を深く掘り下げた、新しい形の「お金の教科書」です。この本を読むことで、お金に対する見方が大きく変わり、より幸せで豊かな人生を送るヒントが得られるでしょう。
お金は決して目的ではなく、幸せな人生を送るための「手段」に過ぎません。でも、その「手段」の使い方次第で、人生は大きく変わるのです。
この本を読んで、自分なりの「お金との付き合い方」を見つけてみませんか?
きっと、今までとは違うお金の世界が広がっているはずです。
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